その商売の理想形態を目指すと気持ちよく仕事ができる
先日友人に少しお高めの日本料理店に連れて行ってもらいました
そのお店は味もサービスも雰囲気もよく楽しい時間を過ごせたのですが、それだけでなく商売人としての学びもありましたのでそれを記しておきます
まず驚いたのが二人で来店したにも関わらず店内が貸し切りだったことです
カウンターのみ7席とさほど広くないお店なのですが予約の際のやり取りで「貸し切りが相応しい」と判断してくれたようです
友人が予約してくれたのであくまでも想像になりますが、事前に私が「うなぎが食べたい」と伝えたことで友人が大将にお願いし普段は出していないうなぎ料理をメニューに加えてくれました
またこれもあくまで想像ですが「ではうなぎをお出ししますがコース料金がUPします」「金額は構いません、大事な方をお連れするのでもてなしたいんです」というようなやりとりがあったのでしょう
友人によると以前にも利用したことがあるそうなので、それらを総合的に判断し貸し切りにしてくれたのだと思います
入店してすぐに友人が「貸し切りにしてくださったんですか!?」と驚いていたのでサプライズだったんですね
いたく感動していたようなので、今後も大事な会食の際はこちらのお店を利用するでしょう
お店としてその分の先行投資をした、ということになりますね
次にそのお店は元々コース料理がメインで品数によっていつかの料金プランがあるようです
なのでメニューを見て選ぶ必要がなく席に座り雑談をしているうちに一品目が出てくる、といったシステムでした
料金もまあまあしますし雑居ビルの2階ですので飛び込みで来客があることはほとんどなさそうです
そうすると予約でその日の来客数が把握でき、その予約の際にコースや苦手なものを聞けば、当日に何をどれだけ仕入れればいいのかがわかります
もちろん突発的な注文もあるでしょうから多少の揃えは必要でもこれって食品ロスを極限まで減らすことの出来るシステムですよね
ちなみに飲み物も最初は生ビールを頂きましたが、その後は一品づつ出てくるお料理に「合うお酒をお願いします」と伝えましたので飲み物の注文すら2杯目以降はしていないんです
つまり座って最初にビールをお願いした後は全てが自動的に配膳されるシステムです
こんな贅沢なことはありませんよね
しかもお酒を出してくれるたびに酒器を変えてくれ、そのどれもが手の込んだ造りになっており目でも楽しめました
そのお酒をいただきながら「こちらは山形のお酒で・・」と説明を受けるんです
これも最高の贅沢ですよね
私の立場でいうと大切な友人が素晴らしいお店を手配してくれ、そのお店も貸し切りという形でそれに応え、友人と大将と女将さんと3人でもてなされた形になります
当然私も今後大事な会食がある際はこちらのお店を利用すると思います
私も友人もお店側もすべてがウィンウィンなんです
予約のみで受付けることでロスを減らしたり事前にサービスを準備することができ、それぞれにカスタマイズしたもてなしで予約したお客も連れてこられたお客も満足させ、来店したお客全員をリピーターに育てていくシステム・・
これって飲食店の理想形なのでは?と感じました
飲食店が抱える色々な問題(商品ロス、混雑による機会損失、予約の無断キャンセルなど)を解消するなら、このシステムを目指すのが最高なのでは?と思いました
皆さんはどう思いますか?
ではでは