大口依頼の危険性
商売をやっていると大口依頼が舞い込むことがあります
「○○の商品を200個いただきたい」などですね
大きな売上につながりますので飛びついてしまいがちですが、実はかなり慎重な対応をする必要があります
まず、大口依頼のほぼ全てが値引きを要求してきます
そりゃそうですね、まとめて買うなら安くしてもらいたいのは当然の欲求です
送料無料ぐらいで済めば問題ありませんが大きな割引を要求されることもよくあり、そうするとコツコツ200個販売したときよりも利益がかなり減ってしまいます
それが普段あまり売れない商品ならまだしも売れ筋商品ならそこで売らなくても時間をかければ同じ数量を販売できるはずです(大口依頼はだいたい売れ筋商品)
それなのに「急いで売上を立てる必要があるのか?」をまずは検討すべきです
次に大口依頼は納期がシビアなことが多いです
大きな注文なのに「来週末までに用意して欲しい」など無茶を言ってきがち。
そうするとその商品の確保に追われ通常の店頭販売やネット販売で在庫切れを起こすかもしれません
その販売機会の損失はその後の一般客の顧客化に少なからず影響を与えます
それが自身が理想とする店作りにどの程度影響を与えるのか?も要検討材料です
最後に、これが最大の問題なのですが、そういった大口はその後も定期的に注文してくる可能性があり、そうすると自店の年間売上のかなりの割合をその会社が占めるようになります
その状態が長年続くとその継続が最大の販促活動になってしまい、商売そのものがその会社に依存してしまうようになるんです
でもその売上は相手会社の買い付け先の変更、事業の撤退、倒産などでカンタンに飛んでしまいます
そこであわてて一般客に目を向けてもそれまで長く工夫や努力を怠っていたせいで全く相手にされなかったり、長年甘い蜜に浸かりきったぬるい感覚がなかなか転換できなかったりします
そうなるともうお店は終わりです
簡単に潰れてしまいます
大口に対応しているとその対応に追われるうちにいつのまにか商売そのもののコントロールを相手に握られてしまいます
主体性を持ち自分ですべてをコントロールできてこそ商売は上手くいきますが、その主体性を手放してまで本当に対応するべきなのか?
大口依頼が来た際は真剣に考えてみてください
ではでは